第二章 第七節 ピリピ書概説4

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⁋然れば「キリスト・イエスの心を心とせよ」と勧める本書は、パウロを始として福音の為の価伝転換を味わしめられし人々の実例を挙げつつ、その価値転換の原型なるイエス・キリストの自己謙虚(自己空虚化)を指し示し、福音の為にいよいよ心を一つにして励むべきを勧める。本書に先き立つエペソ書は、世の創(はじめ)の前より教会を選み給いし神の意志に対する教会の「悟り」を強調したが、続くピリピ書はその神の意志を受けとめる座としての人間の「」 にその重点をおき、その心に起る価値転換を注視せしめる。それを示すのが

「神は御意を成さんために汝らの衷にはたらき、汝らをして志望 (こころざし)をたて、業を行わしめ給えばなり」

という言である(二草十三節)。 本書はその内容が次の如く区分されている。

挨 拶 (一章一節—十一節)
第一 価値転換の福音 (一章十二節ー三十節)
第二 価値転換の原型 (二章一節一三十節)
第三 価値転換の実現 (三章ー四章九節)
結  語  (四章十節以下)

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第二章 教会書>第七節 ピリピ書概説 4 終わり、次は第七節 ピリピ書概説 5

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