第二章 第六節 エペソ書概説5

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⁋本書の構造に即して以上を要約すると、本書は第一に・教会の天的選みをのべ、その選みは 宇宙の「キリストにおける帰一」を具現せんが為であること、即ち、教会とは

「万物を以て万物に満す者の満つることそのことである」

ことを述べ、第二に・神は教会をして、代々隠されていた奥義を悟らしめ、教会をして中空を支配している悪霊の権威に向って、神の裕かなる知恵を宣言せしめるということ、しかして第三に・キリストの体としての教会の有機体的構造を述べ、教会はその肢に与えられた賜物に適わしく歩むべきことが勧められている。従って本書は次の如く分けられる。

挨 拶 (一章一ー二節)
第一 充す教会の選み (一章三節―二章二十二節)
(1) 教会の選みの秘義 (一章三節―七節)
(2) 教会の選みの目的 (一章八節—十四節)
(3) 教会の選みの具現 (一章十五節ー二章二十二節)
第二 充す教会の悟り (三章)
第三 充す教会の歩み (四章ー六章)
(1) 教会のもつべき渾一感 (四章一節ー十六節)
(2) 教会のもつべき盈満感 (四章十七節ー五章二十一節)
(3) 教会のもつべき一体感 (五章二十二節ー六章九節)
(4) 教会のもつべき敵前感 (六章十節―二十節)
結 尾(六章二十一節ー二十四節)

第一 充す教会の選み (一章―二章) 1

⁋この部分は

「讃むべきかな、我らの主イエス・キリストの父なる神、かれはキリストに由りて霊のもろもろの祝福をもて天の処にて我らを祝し、御前にて潔く聖なからしめん為に、世の創の前より我らをキリストの中に選び、御意のままにイエス・キリストに由り愛をもて己が子となさんことを定め給えり」

という語り出しを以て始められている。以下この項には、教会の天的選みの「秘義」と、その選みの「目的」と、その選みの「具現」とが述べられている。

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第二章 教会書>第六節 エペソ書概説 5 終わり、次は第六節 エペソ書概説 6

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