第二章 第二節 ロマ 書 概 説22

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結 語 (十六章) 2

最後にこの部分において特に注目すべき一つの語がある。それは「我が福音」という語である (三十六節)。前述のように、ロマ書は新約聖書の書簡中で最も公同的なる書簡である。その書簡の終りに、パウロは本書に述べられた処全部を指して「我が福音」といっている。茲に彼の確信がひらめいている。福音とその解明とは何処までも公同的でなければならない。それはひとりよがりや、一つの点のみを拡大した畸形(きけい)的のものであってはならない。然しそれと共に、その基底には個人的確信がなければならない。パウロはこのロマ書の始めに「我が福音」といったが(二章十六節)、それを最後にこの部分においてもう一度記して、本書の内容が、彼の「我が福音」と云うものである事を述べたのである。
⁋以上が使徒パウロのロマ教会に送った書簡の概説である。

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第二章 教会書>第二節 ロマ 書 概 説22 終わり、次は第三節 コリント前書 概 説01

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