第二章 第二節 ロマ 書 概 説01

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⁋ロマ書は使徒パウロが——使徒行伝後半の主人公たる——帝国の首都ロマにある、未知の教会にあてた彼の福音大観または福音のマニフェストともいうべき公同的書簡である。ロマはパウロの時代にあっては世界的都市であり、キリスト教の将来の活動の中心地且つ発令地として比類なく重要な都であった。従ってこの都は使徒行伝を通して宣教の目標とせられている。即ち「我必ずロマをも見るべし」というパウロの確信の言にも、宣教的視野におけるロマの位置が明示せられている(十九章二十一節)。その地を自ら訪れんことを切望しつつ、然もその望を未だ果し得ざりしパウロは、未知にして然る宣教的中心地たるべきロマの教会との間に、福音の交りを深めんとしてこのロマ教会への書簡を認めた。彼は万民の為の福音の本質をその中に解明することに由り、ロマ教会と彼との間における関係を正しく確立せんとしている。

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