第二章 第一節 使徒行伝概説 32

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第三 異邦人・キリスト教会の発展 (十三章ー十八章)5

(1) 教会宣教の対異邦人的転向 (十三章ー二十二章二十九節)5

⁋第二に・この紛争は決して一人の権威者または学者の意見によって判断せられず、「協議せんとて集」りし人々に由て判断せられたという事を示している(同六節)。第三に・その協議の進行の仕方は、それぞれの意見をもてる者が、それぞれの立場からこれを述べ(同七ー十二節)、終にその議長ともいうべき者が立って、先ず聖書の御言を引用し、しかして「これによりて我は判断す」と結論しているという事である(同十三ー二十一節)。第四に・その結果は「全教会」が、この会議について「我ら心を一つにし」ということが出来る一致をもち得たということと、その会議において、 聖霊が共に在し給うたことを明らかに認むることが出来、「聖霊と我らとは」 と記すことが出来たということである(同二十五、二十八節)。ここにキリスト教会の一切の問題を処理する「会議」なるものの性格と、その「仕方」との原型ともいうべきものが示されている。

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第二章 教会書>第一節 使徒行伝概説 32 終わり、次は第一節 使徒行伝概説 33

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