第二章 第一節 使徒行伝概説 9

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第一教会の起源 (一章三節―二章四十七節)1

(1) 教会時代の指示 (一章)1 

⁋本書は教会の起源を絶対的に新しき、上よりの聖霊に由る創設として観ている。その冒頭の

「エルサレムを離れずして、我より聞きし父の約束を待て。ヨハネは水にてバブテスマを施ししが、汝らは日ならずして聖霊にてバブテスマを施されん」

という、昇天直前の主の約束の言の再録が、ルカ伝との連関を与えている。この「父の約束」とは 聖霊であり、従ってこの言は、福音書(第一区分) が示した「子なる神の時代」につづく「聖霊なる神の時代」の到来を指し示すものである。この言には明かにヨハネの水のバプテスマと聖霊のバプテスマとが対照されている。ヨハネの水のバプテスマは「神の国」入国の条件を象徴 するるのであるのに対し、聖霊のバプテスマは「教会」に参与する条件を指示しているからである(コリント前書十二章十三節参照)。

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第二章 教会書>第一節 使徒行伝概説 9 終わり、次は第一節 使徒行伝概説 10

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