第二章 第一節 使徒行伝概説 8

ホーム渡辺・岡村著書新約聖書各巻概説>第二章 教会書>第一節 使徒行伝概説

8/8

⁋本書は新約聖書の第二区分 (書簡)の始におかれ、つづく書簡の背景を描写する役割を果すと共に、それらの書簡を如何に解釈すべきかという大局的の展望とを与えている。若し本書が正典の中になかったとしたら、読者は教会が聖霊に由て創設された事を識らず、イエスの神の国宣教の結果が、そのまま断続的に教会となったのだと考えつつ、新約書を読むより他なかったであろう。この極めて特徴ある教会観及び教会史観を示す使徒行伝が、新約書のこの特定の位置に配置されているということは、正典の教会観を理解する上に、比類なき重要性をもつと云わねばならない。 本書の区分は次の如くである。

挨 拶 (一章ー節―二節)
第一 教会の起源(一章三節―二章四十七節)
(1) 教会時代の指示 (一章三節―十六節)
(2) 教会時代の創始(二章)
第二 ユダヤ・キリスト教会の形成 (三章ー十二章)
(1) 建てられたる教会(三章ー八章三節)
(2) 散らされたる教会 (八章四節—十二章二十五節)
第三 異邦人・キリスト教会の発展 (十三章ー二十八章)
(1) 教会宣教の対異邦人的転向 (十三章―二十二章二十九節)
(2) 教会宣教の対外的弁証 (二十二章三十節―二十八章三十一節)

ーーーー

第二章 教会書>第一節 使徒行伝概説 8 終わり、次は第一節 使徒行伝概説 9

ホーム渡辺・岡村著書新約聖書各巻概説第二章 教会書>第一節 使徒行伝概説

 
 

コメントを残す

WordPress.com で次のようなサイトをデザイン
始めてみよう