第三章 第八節 ハガイ書、ゼカリヤ書・マラキ書概説4

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ハガイ書4

第三 真正供物とその祝福  二章十節—十九節

⁋この預言は前の預言より約二ヶ月後のもので、「ダリヨスの二年九月二十四日」と日附けせられ、 エルサレムに住む一般の民に語られたものである。その内容は「聖きもの」に接触する事と・「穢れたるもの」に接触する事との差異を、その結果に依て教え、真正の供物の意義を示したものである。
⁋先ずハガイは次の事にはして「祭司に問ふ」ことを命じている。

「人衣の裾にて聖き肉を携へたらんに、その裾もしパン或は羹(あつもの)あるひは酒あるひは油あるひは他の食物にさはらば、それらは聖きものとなるや、祭司たち答へて曰ひけるは・しからず、ハガイまたいひけるは屍体(しかばね) にさはりて汚れしもの若しこれらの物にさはらば其のものはけがるべきや、祭司らこたへて曰ひけるは、汚れん」

と云う言に依て(十二ー十三節)、神聖性の非伝染的なると、汚穢(おわい)性の伝染的なるとの差異の論理が、祭司の答からひき出された。即ち今まで民の獻げていた一切の供物が汚れていたのわ、之を獻げた民の存在の一切が穢れていた為だと結論せられ、

「エホバ曰ひたまう・我前此の民もかくの如くまた此の国もかくの如し、又其の手の一切のわざもかくのごとく、彼等がその處に獻ぐるものるけがれたるものなり」

と結論せられた(十四節)。而して彼らが真に悔改めるならば、「この日より後われ汝らを恵まん」と恩籠が約束せられた(十九節)。

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