第一章 第十二節 エズラ書・ネヘミヤ記概說10

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ネヘミヤ記「石垣建造の書」 2

第二律法の公布

⁋此の部分は(八章―十章)前述の祭司にして学者たる エズラが「モーセの律法の書」を會衆の前に捧読(ほうどく)し、之を公布し、民皆之を遵守すべき事を誓約したことから、その具体的実施の問題迄を記載している。此の律法書は、今日の旧約書の「モーセ五書」(創世記より申命記迄の五書)と考えられている(拙著「モーセ五書緒論」四二八頁以下参照)。此の律法書公布の結果として、
(a)雜婚せざること(30)
(b)安息日に売買せざること(31a)
(c)七年目の安息の年を守り、一切の負債を免除すること(31b)
(d)人頭税三分の一シケルを神殿に納めること(32-)
(e) 神殿に薪(たきぎ)の供物を捧げること(34)
(f)一切のものの「初」のものを神殿に捧げること(35-36)
(g)凡ての産物の什一をレビ人に与えること(37)
(h)レビ人は更にその受くる物の什一を神殿に納めること(38)
等の諸規定が、民の前に新たに設定せられた(十章二十八ー三十九節)。

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